映画『国葬の日』
こんにちは、大島新です。2022年9月、安倍晋三元首相の国葬が近づくにつれ、自民党の議員と旧統一教会の関係が次々と明るみになり、世論調査では国葬反対の声が増していきました。またか。私はこの空気に懐疑的でした。「みんなが反対と言っているから反対」しているように思えたからです。日本人の多くは、少数派の側にいたくない。この数年、私がつくづく感じていることです。だって、そのわずか2か月前、安倍さんが亡くなった2日後に行われた参議院選挙で自民党を大勝させたのも、日本の有権者でしたから。そこで、9月27日に全国10都市で撮影をする映画を作ると決めました。国葬や安倍晋三さんという人のことを、本当のところどう思っているのか、人々のリアルな思いを知りたかったのです。話を聞かせてくださった方は数十人ですが、そこには実に様々なバリエーションがありました。日本人とは、何なのか。私自身が、この映画を作る過程で多くの発見をし、かつ、完成版を観てたいへん困惑しています。
*本作品は『UDCast』方式による視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕に対応しています。
*ご利用方法の詳細はこちらのご案内をご確認ください。
コメント
その日をそれぞれに生きた人々の映像が問いかけてくる。
「あなたはまだ覚えていますか?」
「国葬の日」は改めて民主主義の国で国葬の根拠と意味を考えさせる映画です。
そうか、私たちみんなで、この感じを育ててしまったのだ。
スタッフ
監督:大島新
1969年神奈川県生まれ。ドキュメンタリー監督、プロデューサー、95年早稲田大学第一文学部卒業後、フジテレビに入社。「NONFIX」「ザ・ノンフィクション」などドキュメンタリー番組のディレクターを務める。99年にフジテレビを退社し、フリーランスとして活動。「情熱大陸」「課外授業 ようこそ先輩」などを演出。09年に映像製作会社ネツゲンを設立。監督作品に『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07/第17回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞受賞)、『園子温という生きもの』(16)。衆議院議員・小川淳也の17年を追った監督3作目の『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)で第94回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位などを受賞。21年12月、小川や自民党・平井卓也らが出馬した第49回衆議院選を与野党両陣営の視点から描いた『香川1区』を発表。主なプロデュース作品に『カレーライスを一から作る』(16/前田亜紀監督)、『ぼけますから、よろしくお願いします。』(18/信友直子監督)、『私のはなし 部落のはなし』(22/満若勇咲監督)、『劇場版 センキョナンデス』(23/ダースレイダー、プチ鹿島監督)など。(おおしま・あらた)
編集:宮島亜紀
1968年生まれ。大学卒業後、銀行に就職するが7か月で退社し編集技師に弟子入り。93年、日本テレビ「追跡」で編集デビュー。以後、「スーパーテレビ 情報最前線」「情熱大陸」「ザ・ノンフィクション」などテレビドキュメンタリーを数多く手掛ける。映画編集作品に大島新監督『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)、『香川1区』(21)がある。(みやじま・あき)
整音・効果:高木創
1968年生まれ。映像のジャンルを問わない音響デザイン全般に従事。ドキュメンタリー映画では、『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07/大島新監督)、『夢と狂気の王国』(13/砂田麻美監督)、『鳥の道を越えて』(14/今井友樹監督)、『ダンシングホームレス』(19/三浦渉監督)、『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。』(21/島田陽磨監督)、『掘る女 縄文人の落とし物』(22/松本貴子監督)、『私のはなし 部落のはなし』(22/満若勇咲監督)、『うつろいの時をまとう』(22/三宅流監督)などの整音・効果を担当した。(たかぎ・はじめ)
プロデューサー:前田亜紀
1976年生まれ。2001年よりテレビ番組制作の仕事に携わる。「ETV特集」「情熱大陸」「ザ・ノンフィクション」「NONFIX」など、テレビドキュメンタリーの制作多数。16年、初監督作品『カレーライスを一から作る』を公開し、のちに書籍化。プロデュース作に大島新監督『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)、『香川1区』(21)などがある。監督最新作『NO 選挙,NO LIFE』が11月劇場公開予定。(まえだ・あき)
劇場情報
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自主上映会のご案内
一緒に見て、一緒に考える上映会は、新しい出会いや、語らいの場、地域コミュニティとのつながりを生み出します。
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北海道・東北
11月18日(土)〜11月24日(金)
11月18日(土)〜11月24日(金)
10月20日(金)~10月26日(木)
10月13日(金)~10月26日(木)
9月22日(金)〜10月5日(木)
9月29日(金)〜10月5日(木)
9月29日(金)〜10月5日(木)
関東
9月16日(土)~11月17日(金)
9月22日(金)~10月15日(日)
*10/4㊌,10/11㊌ 休映
全席に日本語音声ガイドや本編の音の増幅ができるイヤホンジャックを搭載しています。
2024年6月17日(月)、6月19日(水)
9月22日(金)~10月20日(金)
10月13日(金)~11月2日(木)
11月5日(日)~11月18日(土)
12月2日(土)~12月15日(金)
※火、水 定休
24年1月14日(日)~1月20日(土)
※火曜定休
10月14日(土)~10月27日(金)
11月3日(金祝)〜11月16日(木)
中部
9月23日(土)~10月13日(金)
10月13日(金)〜10月26日(木)
11月3日(金・祝)~11月9日(木)
10月6日(金)〜10月19日(木)
10月14日(土)、15日(日)のみ
12月16日(土)〜12月22日(金)
11月17日(金)〜11月30日(木)
10月21日(土)〜11月3日(金・祝)*火曜休館
10月7日(土)〜10月20日(金)*火曜休館
10月7日(土)〜10月20日(金)
11月4日(土)〜11月24日(金)
10月7日(土)〜10月20日(金)
2024年4月20日(土)〜4月26日(金)
近畿
9月23日(土)~10月20日(金)
*10/15㊐休映
9月29日(金)~10月19日(木)
9月23日(土)~10月6日(金)
24年2月11日(日)〜2月17日(土)
中国・四国
11月24日(金)〜11月30日(木)
10月14日(土)〜11月3日(金祝)
9月23日(土)〜10月6日(金)*火曜休館
10月6日(金)〜10月19日(木)
九州・沖縄
9月29日(金)~10月19日(木)
9月30日(土)~10月6日(金)
11月3日(金祝)〜11月16日(木)
11/10㊎〜11/12㊐ 休映
9月29日(金)〜10月5日(木)
9月29日(金)〜10月19日(木)
12月8日(金)〜12月14日(木)
9月23日(土)〜10月6日(金)