映画『国葬の日』映画『国葬の日』映画『国葬の日』

取材・撮影:[東京]大島新/三好保彦 [下関]田渕慶 [京都]石飛篤史/浜崎務 [福島]船木光 [沖縄]前田亜紀 [札幌]越美絵 [奈良]石飛篤史/浜崎務 [広島]中村裕 [静岡]込山正徳 [長崎]高澤俊太郎 編集:宮島亜紀 整音・効果:高木創 監督補:船木光 制作スタッフ:中村有理沙 プロデューサー:前田亜紀 監督:大島新  配給:東風 制作:ネツゲン 2023年|日本|88分|DCP|ドキュメンタリー ©「国葬の日」製作委員会
お問合せ:info@tongpoo-films.jp

イントロダクション

2022年9月27日  安倍晋三元首相の国葬が東京・日本武道館で執り行われた。その賛否を問う世論調査の結果は、各社ともおおよそ賛成4割、反対6割。なぜ人々の意見はかくも激しく対立したのか? あの国葬は、果たして何だったのか?
国論を二分した国葬の当日、『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』の大島新監督が、全国10都市――東京、山口、京都、福島、沖縄、北海道、奈良、広島、静岡、長崎でキャメラをまわし、人々の姿を記録した。

こんにちは、大島新です。2022年9月、安倍晋三元首相の国葬が近づくにつれ、自民党の議員と旧統一教会の関係が次々と明るみになり、世論調査では国葬反対の声が増していきました。またか。私はこの空気に懐疑的でした。「みんなが反対と言っているから反対」しているように思えたからです。日本人の多くは、少数派の側にいたくない。この数年、私がつくづく感じていることです。だって、そのわずか2か月前、安倍さんが亡くなった2日後に行われた参議院選挙で自民党を大勝させたのも、日本の有権者でしたから。そこで、9月27日に全国10都市で撮影をする映画を作ると決めました。国葬や安倍晋三さんという人のことを、本当のところどう思っているのか、人々のリアルな思いを知りたかったのです。話を聞かせてくださった方は数十人ですが、そこには実に様々なバリエーションがありました。日本人とは、何なのか。私自身が、この映画を作る過程で多くの発見をし、かつ、完成版を観てたいへん困惑しています。

  大島新

コメント

  • 過半数を超える人々が賛成しなかったのに、それは行われた。
    その日をそれぞれに生きた人々の映像が問いかけてくる。
    「あなたはまだ覚えていますか?」
      ブレイディみかこ(ライター)
  • 映画に出てくる人たちの語る言葉は、あるものは軽く、あるものは重い。あるものは浅く、あるものは深い。感情豊かな人の言葉はわかりにくくても身体にしみる。現実を動かすのは、たぶんそういう言葉だ。
      内田樹(思想家・武道家)
  • ああ、あまりにも日本的・・・。それでも、この現実に向き合うことが、日本再生の第一歩になると信じたい。
      斎藤幸平(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
  • もしあなたがこれを見て満足したり納得したりしてしまったのならば、ずいぶんとさみしい。そういうことじゃない、と映画は言っているように思える。
      永井玲衣(哲学者)
  • 静かな日常の中に、未来への絶望も希望もある。そんなことを思った。
      中村文則(作家)
  • もし国民投票で決定されたとしたら、安倍晋三元総理大臣の国葬があったのか、なかったのか?
    「国葬の日」は改めて民主主義の国で国葬の根拠と意味を考えさせる映画です。
      西村カリン(仏「リベラシオン」紙/「ラジオ・フランス」特派員)
  • 「国葬の日」は、日本人の現代社会意識に対して洞察に富み、見事にも客観的で、深い。全世界の人が観るべきドキュメンタリー映画の傑作だ。
      ロジャー・パルバース(作家・映画監督)
  • 日本の政治を動かしているのは、熱狂でも義憤でもなく「ぼんやりとした情」なのだ。だから選挙はああなるし、安倍政治の不条理も許される。武道館の外の現実に、ふとため息が出る。
      斎藤美奈子(文芸評論家)
  • 時折、挟み込まれる、無関心の声。
    そうか、私たちみんなで、この感じを育ててしまったのだ。
      武田砂鉄(ライター)
  • 2022年9月27日の日本各地の風景。メディアは「世論が二分された」という言葉を常套句のように使う。様々な声を聴く。様々な願いも知る。そして最後の最後、大島新は数値のデータを示しながら叫ぶ。何が二分化だ。日本人たちよ、これでいいのだろうか、と。
      森達也(映画監督、作家)
敬称略・順不同

スタッフ

監督:大島新

監督:大島新
(おおしま・あらた)

1969年神奈川県生まれ。ドキュメンタリー監督、プロデューサー、95年早稲田大学第一文学部卒業後、フジテレビに入社。「NONFIX」「ザ・ノンフィクション」などドキュメンタリー番組のディレクターを務める。99年にフジテレビを退社し、フリーランスとして活動。「情熱大陸」「課外授業 ようこそ先輩」などを演出。09年に映像製作会社ネツゲンを設立。監督作品に『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07/第17回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞受賞)、『園子温という生きもの』(16)。衆議院議員・小川淳也の17年を追った監督3作目の『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)で第94回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位などを受賞。21年12月、小川や自民党・平井卓也らが出馬した第49回衆議院選を与野党両陣営の視点から描いた『香川1区』を発表。主なプロデュース作品に『カレーライスを一から作る』(16/前田亜紀監督)、『ぼけますから、よろしくお願いします。』(18/信友直子監督)、『私のはなし 部落のはなし』(22/満若勇咲監督)、『劇場版 センキョナンデス』(23/ダースレイダー、プチ鹿島監督)など。

編集:宮島亜紀
(みやじま・あき)

1968年生まれ。大学卒業後、銀行に就職するが7か月で退社し編集技師に弟子入り。93年、日本テレビ「追跡」で編集デビュー。以後、「スーパーテレビ 情報最前線」「情熱大陸」「ザ・ノンフィクション」などテレビドキュメンタリーを数多く手掛ける。映画編集作品に大島新監督『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)、『香川1区』(21)がある。

整音・効果:高木創
(たかぎ・はじめ)

1968年生まれ。映像のジャンルを問わない音響デザイン全般に従事。ドキュメンタリー映画では、『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07/大島新監督)、『夢と狂気の王国』(13/砂田麻美監督)、『鳥の道を越えて』(14/今井友樹監督)、『ダンシングホームレス』(19/三浦渉監督)、『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。』(21/島田陽磨監督)、『掘る女 縄文人の落とし物』(22/松本貴子監督)、『私のはなし 部落のはなし』(22/満若勇咲監督)、『うつろいの時をまとう』(22/三宅流監督)などの整音・効果を担当した。

プロデューサー:前田亜紀
(まえだ・あき)

1976年生まれ。2001年よりテレビ番組制作の仕事に携わる。「ETV特集」「情熱大陸」「ザ・ノンフィクション」「NONFIX」など、テレビドキュメンタリーの制作多数。16年、初監督作品『カレーライスを一から作る』を公開し、のちに書籍化。プロデュース作に大島新監督『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)、『香川1区』(21)などがある。監督最新作『NO 選挙,NO LIFE』が11月劇場公開予定。

劇場情報

*本作品は『UDCast』方式による視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕に対応しています。

*ご利用方法の詳細はこちらのご案内をご確認ください。

2024年8月20日現在

自主上映会のご案内


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ご案内の詳細は【こちら】のページをご確認ください。

北海道・東北

地域 劇場 電話番号 公開日
北海道札幌市 シアターキノ 011-231-9355 上映終了
11月18日(土)〜11月24日(金)
備考
北海道苫小牧市 シネマ・トーラス 0144-37-8182 上映終了
11月18日(土)〜11月24日(金)
備考
北海道函館市 シネマアイリス 0138-31-6761 上映終了
10月20日(金)~10月26日(木)
備考
岩手県一関市 一関シネプラザ1・2 0191-23-2902 上映終了
10月13日(金)~10月26日(木)
備考
宮城県仙台市 チネ・ラヴィータ 022-299-5555 上映終了
9月22日(金)〜10月5日(木)
備考
山形県山形市 フォーラム山形 023-632-3220 上映終了
9月29日(金)〜10月5日(木)
備考
福島県福島市 フォーラム福島 024-533-1515 上映終了
9月29日(金)〜10月5日(木)
備考

関東

地域 劇場 電話番号 公開日
東京都中野区 ポレポレ東中野 03-3371-0088 上映終了
9月16日(土)~11月17日(金)
備考
東京都北区 シネマ・チュプキ・タバタ 03-6240-8480 上映終了
9月22日(金)~10月15日(日)
*10/4㊌,10/11㊌ 休映
*すべての回で日本語字幕付き上映(スクリーンに表示)、
全席に日本語音声ガイドや本編の音の増幅ができるイヤホンジャックを搭載しています。
東京都世田谷区 下高井戸シネマ 03-3328-1008 上映終了
2024年6月17日(月)、6月19日(水)
備考
神奈川県横浜市 横浜 シネマ・ジャック&ベティ 045-243-9800 上映終了
9月22日(金)~10月20日(金)
備考
神奈川県厚木市 あつぎのえいがかんkiki 046-240-0600 上映終了
10月13日(金)~11月2日(木)
備考
神奈川県逗子市 CINEMA AMIGO 046-873-5643 上映終了
11月5日(日)~11月18日(土)
備考
埼玉県川越市 川越スカラ座 049-223-0733 上映終了
12月2日(土)~12月15日(金)
※火、水 定休
備考
埼玉県深谷市 深谷シネマ 048-551-4592 上映終了
24年1月14日(日)~1月20日(土)
※火曜定休
備考
千葉県柏市 キネマ旬報シアター 04-7141-7238 上映終了
10月14日(土)~10月27日(金)
備考
群馬県高崎市 シネマテークたかさき 027-325-1744 上映終了
11月3日(金祝)〜11月16日(木)
備考

中部

地域 劇場 電話番号 公開日
愛知県名古屋市 シネマスコーレ 052-452-6036 上映終了
9月23日(土)~10月13日(金)
備考
静岡県静岡市 静岡シネ・ギャラリー 054-250-0283 上映終了
10月13日(金)〜10月26日(木)
備考
静岡県浜松市 シネマイーラ 053-489-5539 上映終了
11月3日(金・祝)~11月9日(木)
備考
長野県長野市 長野相生座・ロキシー 026-232-3016 上映終了
10月6日(金)〜10月19日(木)
備考
長野県松本市 松本CINEMAセレクト 0263-98-4928 上映終了
10月14日(土)、15日(日)のみ
・10月14日(土)13:00〜/・10月15日(日)15:00〜 会場:エムウイング6階ホール
長野県上田市 上田映劇 0268-22-0269 上映終了
12月16日(土)〜12月22日(金)
備考
長野県山形村 アイシティシネマ 026-397-3892 上映終了
11月17日(金)〜11月30日(木)
備考
新潟県新潟市 シネ・ウインド 025-243-5530 上映終了
10月21日(土)〜11月3日(金・祝)
*火曜休館
備考
新潟県上越市 高田世界館 025-520-7626 上映終了
10月7日(土)〜10月20日(金)
*火曜休館
備考
富山県富山市 ほとり座 076-422-0821 上映終了
10月7日(土)〜10月20日(金)
備考
富山県高岡市 御旅屋座 0766-24-9229(Da Friends) 上映終了
11月4日(土)〜11月24日(金)
備考
石川県金沢市 シネモンド 076-220-5007 上映終了
10月7日(土)〜10月20日(金)
備考
福井県福井市 メトロ劇場 0776-22-1772 上映終了
2024年4月20日(土)〜4月26日(金)
備考

近畿

地域 劇場 電話番号 公開日
大阪府大阪市 第七藝術劇場 06-6302-2073 上映終了
9月23日(土)~10月20日(金)
*10/15㊐休映
備考
京都府京都市 京都シネマ 075-353-4723 上映終了
9月29日(金)~10月19日(木)
備考
兵庫県神戸市 元町映画館 078-366-2636 上映終了
9月23日(土)~10月6日(金)
備考
兵庫県宝塚市 シネ・ピピア 0797-87-2261 上映終了
24年2月11日(日)〜2月17日(土)
宝塚映画祭 番外企画【日本ドキュメンタリー映画の現在】にて上映

中国・四国

地域 劇場 電話番号 公開日
岡山県岡山市 シネマ・クレール 086-231-0019 上映終了
11月24日(金)〜11月30日(木)
備考
広島県広島市 横川シネマ 082-231-1001 上映終了
10月14日(土)〜11月3日(金祝)
備考
愛媛県松山市 シネマルナティック 089-933-9240 上映終了
9月23日(土)〜10月6日(金)
*火曜休館
備考
香川県高松市 ホールソレイユ 087-861-3302 上映終了
10月6日(金)〜10月19日(木)
備考

九州・沖縄

地域 劇場 電話番号 公開日
福岡県福岡市 KBCシネマ1・2 092-751-4268 上映終了
9月29日(金)~10月19日(木)
備考
大分県大分市 シネマ5 097-536-4512 上映終了
9月30日(土)~10月6日(金)
備考
大分県別府市 別府ブルーバード劇場 0977-21-1192 上映終了
11月3日(金祝)〜11月16日(木)
11/10㊎〜11/12㊐ 休映
備考
熊本県熊本市 Denkikan 096-352-2121 上映終了
9月29日(金)〜10月5日(木)
備考
宮崎県宮崎市 宮崎キネマ館 0985-28-1162 上映終了
9月29日(金)〜10月19日(木)
備考
佐賀県佐賀市 シアター・シエマ 0952-27-5116 上映終了
12月8日(金)〜12月14日(木)
備考
沖縄県那覇市 桜坂劇場 098-860-9555 上映終了
9月23日(土)〜10月6日(金)
備考
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